フランス映画祭試写日記

最近頭の中の消しゴムの働きが活発なので、書いておかないと忘れるかもしれない。

ヨンヨン★と二人で、フランス映画祭直前のハードスケジュール日記です。
なぜだろう、時間がないのに、ここまで楽しいのは。

『ミーシャ/ホロコーストと白い狼』
3月14日(土)16:45~
原題:Survivre avec les loups 2007年 119分
監督:ヴェラ・ベルモン  
出演:マチルド・ゴファール、ヤエル・アベカシス、ギイ・ブドス、ミシェル・ベルニエ
初夏、シャンテ シネほかにて全国公開 配給:トルネード・フィルム 

第2次大戦中、一人のユダヤ人少女が両親を探し求め、戦火のヨーロッパを3年かけ横断していく。

ナチスに両親を連行され1人残された少女ミーシャは、小さなコンパスだけを頼りに祖国ベルギーを離れ両親を探す旅に出た。徒歩でドイツ、ポーランドを横断し、ウクライナに辿りつく道中は、生きるために食物や衣服を盗み、人目を避け険しい山道や荒野を越えてゆく過酷なものだった。空腹から1歩も動けなくなった時、ミーシャは野生の白い狼に助けられる。

少女et狼って点で、昨年のフランス映画祭で上映された『娘と狼』とちょっとかぶるだろうか・・・と素人考えでしたが、まったく違った。
ミーシャに襲いかかる境遇が見ていられないくらいあまりにも過酷。それでも両親に会うという思いだけでひたすら東を目指して歩いていく姿。生命力というよりも、家族愛の力は偉大だ。
本作が映画デビューという主役のマチルド・ゴファールちゃん。体当たり演技に脱帽。ラストシーンはまた涙してしまったよ。

『華麗なるアリバイ』(仮)
3月15日(日)17:35~
原題:Le Grand Alibi 2007年 93分
監督:パスカル・ボニゼール  
出演:ミュウ=ミュウ、ランベール・ウィルソン、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ピエール・アルディティ、アンヌ・コンシニ、マチュー・ドゥミ
2010年上半期 Bunkamuraル・シネマほかにて公開 配給:ムービーアイ

かの有名なアガサ・クリスティーの名作を、フランスの豪華俳優陣が演じ、完全映画化! 衝撃の真相にたどり着けるか……!?

フランスの小さな村・ヴェトゥイユの上院議員の大邸宅に男女が9人集まった。議員の家族に、医師夫婦、彫刻家、酒好きの作家、女優。楽しいはずの休暇だが、一発の銃声で事件が始まった。医師のピエールが殺されたのだ。しかし実は、皆それぞれにピエールに複雑な思いを持つ者ばかり。犯人は?そして事件の真相は……? 1946年に発表されたアガサ・クリスティーの名作小説「ホロー荘の殺人」の待望の映画化!

大女優ミュウ=ミュウを勘違いして観ていた
まあそれもこれも私の浅い浅い知識だから、しょうがない。
登場人物がかなり多いので、相関図が頭に描けるか不安ではあったのですが、そこは原作がアガサ・クリスティーですから。だーいどーんでーんな返しも、爽快な締めくくりでした。ぬおーん!ラスト言いたい!
ヨンヨン★がマルト(セリーヌ・サレット)ちゃんの衣装がとってもかわいいと褒めちぎっていましたが、私は彼女のふくらはぎに目が釘付け。いい形しているんですよー。ほれぼれ。
完全に中年男性の目線でした。
去年一番泣いた映画『潜水服は蝶の夢を見る』に出ていたアンヌ・コルシニも出演。
猫!パリ!という私の二大生命活動要素が映し出されているので、◎。

『シークレット・ディフェンス』
3月14日(土)20:30~
原題:Secret Defense 2008年 100分
監督:フィリップ・ハイム  
出演:ジェラール・ランバン、ヴァヒナ・ジョカンテ、ニコラ・デュヴォシェル

テロリストと諜報部員の終わりなき戦いを、複雑に絡み合う人間模様とともに描くアクション・スパイ映画。

日々テロリストと諜報局が容赦ない戦争を繰り広げている現代。反テロ運動のリーダーであるアレックスとテロ組織の指揮者アル・バラドは最も恐ろしい武器=人間自身を利用し戦っている。彼らは諜報局に雇われた女子学生ディアーヌと、テロ活動に救いを見出そうとするピエール同様、逃れることが出来ない罠に捕らわれてしまう。果たして彼らはお互いの「崇高な」任務のために犠牲となってしまうのか?

アクション・スパイ映画・・・私のもっとも苦手とする分野なのですが、リュディヴィーヌ・サニエのダーリン・ニコラ・デュヴォシェル君にトローリ
ラ・デフェンス界隈の近代的なパリ。うーん。馴染めない。
淡々としたフランス映画が好物なのですが、フランス人らしいアンテリジャン!な構成で、ちょっとした間も気が抜けなかった!頭使ったなあ。

試写で拝見しても、更に自腹で映画祭でも観るのです。はい、フランス病ですから。

フランスが好きです!